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さて、前回の投稿「姿勢が変われば歩き方が変わる」の最後に皆さんに、質問をなげかけました。

前回記事を未読の方は是非、順番にお読みください。

「上半身の姿勢の違いは良く分かると思いますが、この写真をよーく見てそれ以外に最も違いがある部分がどこか分かりますか?」

 

Facebookページのコメント欄には2名の方が回答されまして、正解が出ました。

正解は「前足(右足)の膝」です。

 

足首・膝が動けば重心移動がスムーズになる

左の写真では爪先の上に膝が位置しています。
右の写真では土踏まず(足底部の中心)の上に膝が位置しています。

当然ながら、膝を前に出すためには、足首を前に傾ける必要があります。
そのため、足首の角度(前傾度合い)も左右の写真で差があります。

前足の角度を測ってみました。
左の写真では47度、右の写真では58度でした。
この約10度の足首の動き(傾き)の違いが、省エネ歩行の最も重要なキーポイントになっているのです。

 

足首・膝の動きがなぜ大事なのか?

膝を前に出して踏み出すことで、どんな影響があるのでしょうか?
ここは大事な部分なので、もう一度この左右の写真を見比べながら、確認してください。

(1)足首を前に倒して、膝を爪先の上に載せる<黄色●部分>
膝の位置が左右の写真で違いますね

(2)膝が動いた分だけ、腰の位置も前足の足底部の上に近づけることができる<紫色●部分>
腰の位置は左の写真の方がより前足側に近づいているのが分かります

(3)膝・腰がどこに位置しているかで頭の位置が自然と決まってくる<青色●部分>
左の写真では前足の上に重心が比較的集まっているので、まっすぐの姿勢のまま歩くことが出来ています。
右の写真では腰が後足側に残ったままで、重心がうまく移しにくいので、その代償として頭を前に倒しています。

 

右の写真は、姿勢が良くないので悪い歩行例ではあるのですが、姿勢が崩れてしまうのはある意味で仕方がないことなのです。
膝と腰が前足の上に上手く載せられないために、上半身で重心移動をカバーするしかありません。
このような時、人間は無意識に体を前傾させてしまうものなのです。

ですので、姿勢良く歩くことを意識することよりも、膝と腰を上手に使って歩けるようになることの方が大事なのです。

 

ということで、足首の動きと膝の位置がどれだけ大事か、お分かり頂けたでしょうか?

一歩踏み出した時に、「膝が爪先の真上に位置しているか」
次回山を歩く時は、ぜひ確認しながら歩いてみてください。

 

連載を通じて、省エネ歩行の極意に迫っていきますので、読んでみての感想や質問などのコメントお待ちしています。

次回は膝の次に重要な「腰の動き」について動画つきで解説します。

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